あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

やまとことば リバイバル

おそろしい日本社会の現状!
日本の「賦課方式年金制度」
少子化政策を推し進める現政権のもと、
日本の現状を象徴する絵が、これです。⬇︎

ゴヤの黒い絵の一つ)ローマ神話から「我が子を喰らうサトゥルヌス」

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「我が子を喰らうサトゥルヌス」(プラド美術館

➖➖➖ローマ神話に登場するサトゥルヌス(ギリシア神話のクロノスに相当)が将来、自分の子に殺されるという預言に恐れを抱き5人の子を次々に呑み込んでいったという伝承をモチーフにしてゐる。
自己の破滅に対する恐怖から狂気に取り憑かれたサトゥルヌスは、我が子を喰らふ。子殺しの人間的宿業を表現したゴヤの傑作。
日本の「賦課方式年金制度」を巧まずして象徴してゐる。

感性情感におもきをおいた やまとことば。情感語。
理屈をこねまわす欧州語、ことに英語、フランス語、ドイツ語。
ヨーロツパ文化の基礎となるインド・ヨーロッパ語族
その根源にある旧約聖書のことばはヘブライ語
新約聖書のことばはギリシャラテン語

ギリシヤ哲学、キリスト教神学、ルネサンス
エストフアリア条約、アメリカ独立宣言などなど。ことばによる改革が社会の進化をうながす。
これに対して、
日本の社会は、なんらかの理念を掲げる言説主張をもつて、
進化することはありませんでした。

明治維新から日清日露戦争をへて、太平洋戦争にいたるまで、
重大な局面でも、情感語たる日本語による組織運営で国政をあやまたせる。
太平洋戦争を敗戦にみちびいた
軍参謀の無責任体質の根源にある
空気語▷空体語。

▷「うつくしい日本語」による空体語は、日本社会にのみ流通する。

戦後の福祉政策では、年金制度がもつとも悪どい
事例であります。
国民年金、厚生年金、共済年金の三重制度は、いまだに統合改善されてをりません。
現状、
特権階級である中央官僚のぶあつい抵抗にあつて、ナニひとつうごかされないのであります。
少子化の原因が、この賦課方式年金制度にあるのを知りながら、
続投アベ政権も、ドロナワ式の対応しかできません。

過ぐる年末の、
九州の地方新聞から、
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(アベ内閣は)「消滅の危機もささやかれる地方の再生では特命大臣を続投させ、再び看板政策に掲げる。『選挙では本気度も具体的な中身もなかったが…』。鹿島市で伝統的な町並み保存運動に取り組む中村雄一〓さん(65)は戸惑いつつも、担い手の高齢化を課題に挙げ『田舎の生活にあこがれる都会の移住希望者を呼び込むなど、地方の自主性やアイデアを引き出してほしい』。
 東松浦郡玄海町の農業青木一さん(76)は『確かに自民党は勝ったが、選挙で原発の再稼働は語られなかった』
と肩すかしを食らった格好。来年には玄海原発の再稼働が議論される可能性が高いが、国が交付金の重点配分を検討していることに『相変わらずお金で住民を釣るやり方は、あまりにも町民を軽視している。福島の事故で何を学んだのやら』と不満げだ。
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日本は、これからも、
中央から地方への交付金配布といふ、
目先のソノバシノギ政治でハグラカシてゆくのが、ハツキリみえてゐます。
戦時中、ガダルカナル大敗を喫した以降の
東條内閣同様、
ここでも、モンダイのサキオクリがくりかへされます。
年金、原発自衛隊、言語政策、労基法
マツカーサ憲法をすこしもまもらず、
いはば空文化して、ここまできた日本の政治状況。
憲法改正をしたところで、
山積するモンダイにテをつけないまま、
消滅自治体とともに、弱体化してゆくだけの
日本。2015年は、いよいよ正念場であります。