間に合わせ文化の「ガラパゴス日本」と日本語
◆生活道路にみる うつくしい電線網◆
間に合はせ文化の根源としての
「漢字カナ混じり文」日本語表記
日本文化の根幹をなす性質は、
現代日本の様々な事象に認めることができます。
21世紀になつてもなほ、
電信柱の大半が、路側帯につつたつてゐます。
世界でもつとも地震のおおい国であるにもかかはらず、
世界有数の経済大国と呼ばれるてゐるにもかかはらず、
電流配線を地下化してをりません。
明治維新のとき、西洋文明技術を移入するにあたつて、
とりあへずの間に合はせとして、電柱による送電線の敷設を
全国的に実施したのであります。
「とりあへずの間に合わせ」の 直近の事例としては、
原発再稼働を含むエネルギー政策がそれです。
フクイチの原発事故がなくとも、
廃炉期限が切れてゐる原発をだうするのか?
いつまで「トイレのないマンシヨン」を放置するのか?
政治行政はアソビではないのだから「ホウチぷれい」は
即刻やめてもらひたい。
この「放置」こそが、「問題サキオクリ」の 別称であります。
ここに至るその根底には「とりあへずの間に合わせ」としての
エネルギー政策がありました。
先の衆議院議員選挙でも、自民党公明党はこの Issue を争点にしませんでした。
現政権の保守する姿勢は、帝国参謀本部同様、
「問題サキオクリ」が伝統となつてをりますから、
争点になぞできないコトでありました。
■漢字導入の悲しいヤマト文明
文字をもたなかつた辺境の島民
圧倒的文明の大陸中国の文字表記を
受け入れるしかなかつたヤマト文明は
その文字がヤマトコトバの音声表記に
まつたく合理性がないことに
思ひいたりませんでした。
ま、仕方がなかつたといへば、
いへなくもありませぬ。
もし、当時の日本列島のそばにローマ帝国があつたなら、
ヤマトコトバは、ラテン文字をすんなり受け入れて、
純粋なヤマトコトバだけの文化が発展してゐたでありませう。
しかし、乗りこんでしまつた舟です。
とにかくこれで、なんとかやりくりせねばなりません。
さいはひ、仏教伝来とともに、
強固な身分制が、ゆるく蔓延することとなつた日本社会にあつて、
支配階級にのみ流通する文字文化は、マツリゴトには都合がよろしい。
念仏仏教が象徴するやうに、宮中のオンナコドモはもとより中下層民は文盲であるがため、政治法律宗教について、モノをしるスベがありません。
漢籍文献を教本に、都市部中間層の子弟が素読学習しだすのは、江戸中期になつてからであります。
明治の御維新(ゴイツシン)のあと、
文芸の社会では、言文一致運動がすすめられましたが、
「漢字仮名まじり文」における 音訓よみの整理は、ついぞおこなはれませんでした。
いな、それ以上の「もじりよみ」や判じ読みが横行する仕儀となつてしまいました。
夏目漱石が使用した「五月蝿い」のウルサイなどが、その典型であります。
「漢字仮名まじり文」における最大のモンダイは、同音異義語が、おほすぎるーーといふ点であります。
間に合はせ文化の根源としての
「漢字カナ混じり文」日本語表記
日本文化の根幹をなす性質は、
現代日本の様々な事象に認めることができます。
21世紀になつてもなほ、
電信柱の大半が、路側帯につつたつてゐます。
世界でもつとも地震のおおい国であるにもかかはらず、
世界有数の経済大国と呼ばれるてゐるにもかかはらず、
電流配線を地下化してをりません。
明治維新のとき、西洋文明技術を移入するにあたつて、
とりあへずの間に合はせとして、電柱による送電線の敷設を
全国的に実施したのであります。
「とりあへずの間に合わせ」の 直近の事例としては、
原発再稼働を含むエネルギー政策がそれです。
フクイチの原発事故がなくとも、
廃炉期限が切れてゐる原発をだうするのか?
いつまで「トイレのないマンシヨン」を放置するのか?
政治行政はアソビではないのだから「ホウチぷれい」は
即刻やめてもらひたい。
この「放置」こそが、「問題サキオクリ」の 別称であります。
ここに至るその根底には「とりあへずの間に合わせ」としての
エネルギー政策がありました。
先の衆議院議員選挙でも、自民党公明党はこの Issue を争点にしませんでした。
現政権の保守する姿勢は、帝国参謀本部同様、
「問題サキオクリ」が伝統となつてをりますから、
争点になぞできないコトでありました。
■漢字導入の悲しいヤマト文明
文字をもたなかつた辺境の島民
圧倒的文明の大陸中国の文字表記を
受け入れるしかなかつたヤマト文明は
その文字がヤマトコトバの音声表記に
まつたく合理性がないことに
思ひいたりませんでした。
ま、仕方がなかつたといへば、
いへなくもありませぬ。
もし、当時の日本列島のそばにローマ帝国があつたなら、
ヤマトコトバは、ラテン文字をすんなり受け入れて、
純粋なヤマトコトバだけの文化が発展してゐたでありませう。
しかし、乗りこんでしまつた舟です。
とにかくこれで、なんとかやりくりせねばなりません。
さいはひ、仏教伝来とともに、
強固な身分制が、ゆるく蔓延することとなつた日本社会にあつて、
支配階級にのみ流通する文字文化は、マツリゴトには都合がよろしい。
念仏仏教が象徴するやうに、宮中のオンナコドモはもとより中下層民は文盲であるがため、政治法律宗教について、モノをしるスベがありません。
漢籍文献を教本に、都市部中間層の子弟が素読学習しだすのは、江戸中期になつてからであります。
明治の御維新(ゴイツシン)のあと、
文芸の社会では、言文一致運動がすすめられましたが、
「漢字仮名まじり文」における 音訓よみの整理は、ついぞおこなはれませんでした。
いな、それ以上の「もじりよみ」や判じ読みが横行する仕儀となつてしまいました。
夏目漱石が使用した「五月蝿い」のウルサイなどが、その典型であります。
「漢字仮名まじり文」における最大のモンダイは、同音異義語が、おほすぎるーーといふ点であります。