あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

言ふたらアカン裏バナシ/神風特攻隊とイスラム自爆テロの信仰事情

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フロイト先生のウソ』(ロルフ・デーゲン著:赤根洋子訳/文春文庫)p.246。から、
▶︎「自尊意識の高いものほど、罪を犯しやすく、再犯率も高い。」

といふことで、
◎行動の結果を読まずに激情に駆られて、罪を犯すのが自暴犯。
冷静に計画を練り、完全犯罪を目指すものが知能犯。
知能の程度には雲泥の差があるものの、両者に共通するのは 自尊意識が高すぎることであります。

イツポウ、
◆自尊意識がもつとも高いものは 宗教指導者とその信者であります。
「自分の信仰が唯一正しい」との信念がなければ、信仰そのものが なりたちません。
それゆへ、宗教家や信者は 自己の絶対正義を信じてうたがはないので、
合理的で客観的な例証すら うけいれません。

その信念の犯罪性は、しばしば、他民族や異教徒を殺戮することで証明されてきました。
中世ヨーロッパでの対イスラム「十字軍」や「魔女裁判」、
ナチスのアウシユビツツ収容所、広島長崎への原爆投下などは、
キリスト教徒の自尊意識の発露として、
人類の犯罪史上 極悪のものとして記憶されます。

要するに、
信仰とは、それ自体が 妄想としての自己欺瞞を 直接具現してゐます。

全ての宗教・信仰は 妄想の組織化された価値体系として 存在するのでした。

靖国神社にまつはる「英霊信仰」もまた妄想であるので、
支配権力が一般大衆国民を すべるに 必要欠くべからざる価値体系でありませう。
あまたの宗教・信仰と同様、「靖国信仰」は
自己欺瞞しやすい人民大衆の 自尊意識を利用して、成立してをります。
戦時中の軍官僚・参謀の責任をウヤムヤにするためにも、
ヤスクニ信仰は なくてはならぬ規範感情であります。

前線から報告される戦況をにぎりつぶし(無視し)、
玉砕につぐギヨクサイ。あげくのはてに、
戦闘機による特攻で、兵士の命を将棋のコマのやうにかるくあつかふ狂氣。
「ヤスクニであはう」との妄語がなければ決しておこりえない、
狂氣の沙汰ではありました。
かういつた過去(特攻隊)をもつてゐた日本人が
イスラム国の自爆テロや虐殺を
野蛮な行為と批難することはできません。

イスラム自爆テロで「キリスト教徒をころせば、自爆死したものは
天国にいける」といはれて特攻するオンナ・コドモ。
為政者権力側から つかはされる宗教は、
日本帝国参謀にとつても、イスラム国やアルカイーダにとつても
コンビニエンス・ツールなのです。
「天国にいける」と「ヤスクニであはう」の信仰に
どれほどの差がありませう。

つまり、神風特攻隊を出撃せしめた軍官僚は
アウシユビツツにユダヤ人をおくりこんだナチス・ドイツ同様
広島長崎に原爆を投下したアメリカ合衆国同様
民衆の信仰を利用して、命をもてあそんだワケであります。

確実に、戦況不利。
有効な反撃になりえないとわかつてゐながら、
4000人にものぼる兵士を、海のモクズとなさしめる神経を、
まともな人間のモノといへるのでせうか。
狂つてゐたと いふべきであります。
統合失調症で、 当事者責任能力が なかつたのです。
盧溝橋事件後の大日本帝国は、
精神異常者によつて 差配されてゐたのです。

ですから、
敗戦ののち、政府や議会・司法が、彼ら軍官僚の責任を追及しない。
できない。
ヤスクニ信仰を利用した経緯が 白日の下にさらされると、
神国日本は その国体のよつてたつ基盤が なくなつて しまふからでした。

戦後の日本では、
アメリカの委任統治のもと、
害務省を通じて 一切の国政をコントロールしてをります。
この間のアウトラインは、当まほらブログの2月10日号にて、
少し触れてをります。米軍の日本駐留に便宜をはかる官庁側の
資料(行政マニユアル)が それです。

民族独立派である鳩山由紀夫氏は、この従米政策にガマンならず、
はやまつて、「年次改革要望書」を破棄してしまひました。
順序が逆です。
先に、毎年2回ひらかれてゐる「日米合同委員会」を 恒久的に
廃止しなくてはいけなかつた のです。
足をすくはれて 失脚してしまひました。

National Association of Zionist International ( NAZI ) と
アメリカン・エスタブリッシュメントは、先年
中共を金融面で コントロール下におきました。
世界統一政府をめざす彼らとしては、
最後の対抗勢力たるプーチン・ロシアを 叩かねばなりません。

グローバリズムの罠に、早くから氣づいてゐたプーチンは、
EU と USA になびいてゐるウクライナに 危機感を もちました。
クリミヤを編入しなければ、ロシアの独立は保てません。
この グローバリズムに あらがふ挙動にでたプーチンと、
独立クリミヤとに 感動した鳩山由紀夫オンタイは、
早速、クリミヤにのりこみましたネ。
アメリカの出先機関・日本害務省の制止をふりきつて、
であります。
無事 帰国できたところで、今後の 御イノチが 心配です。