あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

組織宗教はなくならない。自尊意識が高い人類のオメデタサ。

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特定の宗教の教義が 人類が信ずるにたる 真理と正しさをもつてゐるなら、
それは 科学と矛盾しない。
ガリレオに対する裁判の時代から、何百年もの間 科学者の学説を批難し続けてきた教会は、彼ら自身の「神の実在」を証明できずにゐる。
彼らが、この世を現に存在するやうに「神が創造した」といふのは、正常な人間の感覚で神を感知できないからである。

自分たちの信仰が、真理と正しさによるものであると言ひ張るなら、その「神とやら」を目の前に出せばよい。
ただそれだけのことである。
しかし、そのやうなことは
今まで不可能であつたし、これからも不可能である。
とりもなおさず、彼らが実在するといふ「それ」を提示できないでいるのは、単なる(妄想)信仰だからである。

「全能の神」も、古代ユダヤの民俗神話から生まれた。
エホバは滑稽な矛盾をやらかす全能者である。
合理的で順序立った話しを作れない 当時の宗教指導者は、自分たちが書き止めた神話が 矛盾だらけの童話だとは思はなかつた。

それも仕方がない。
現代のように、合理的で科学的な教育が人々にほどこされてゐたわけではない。
いな、現代の人類であつても、その教育の機会とレベルによつては、特定の集団でおこなはれてゐる超越者信仰:聖書信仰を うけ入れてゐる 。
ことほどさやうに、人類は 自分勝手なご都合主義に染まつてゐる。
コペルニクスがあらはれるまで、
カトリック・クリスチャンは、天動説で生活してゐた。