あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

「漢字仮名まじり文」表記の障害

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インターネットがなければ、夜も日もあけぬ現代社会にあつて、
日本語の表記法がそれほど問題にならないのは、「漢字仮名まじり文」の表記法が
蔓延してゐるからであります。
ですから、
毎日目にする文章(書き込み)に、入力(漢字変換)ミスが、頻発してゐても、
だれも対処しやうとしませんな。

毎日読む あらゆる 日本語の
NEWS記事、report、Blog、thread、メルマガ、などで、
珍妙な字句にでくわすことになります。

ヒトのことはいへず、ワタクシの文章でも、入力ミスはあります。見おとしてゐます。
極力 修正するやうに ときどき見なほしてをりますが、ラチがあきません。

といふのは、
「漢字仮名まじり文」の表記法があらたまらないかぎりり、これは永遠になくならない障害であります。

もともと、漢字変換をカナ入力からみちびきだすことに根本的無理があるからです。
たびたび指摘してをりますやうに、
日本語における「漢字仮名まじり文」の表記法では、
同音異義語がおほすぎるのと、カナ文字自体に、子音母音を表示する機能がそなわつてゐないからです。

一方で、
入力ソフトのがわに、学習機能と辞書機能がおりこまれてゐるものの、
入力側が、不注意で不適切な変換文字熟語
をえらんでしまふことが日常茶飯事なわけです。その入力文字を「確定」enter してしまふ。文筆を業とするモノなら、サクサク入力してしまひます。
誤入力しても、語句によつては ただしい本来の文字を類推できる場合がありますが、
修正せずに 何年も放置されてゐるサイト(文章)が よく見受けられるのには、可笑しさよりも、哀れを感じてしまひます。
いまのところ
日本語入力ソフトには、完全なスペル・チエツクの機能が のせられないので、当分のあひだ、この悲喜劇は、つづいてゆくでせう。

以上のやうなわけで、日々
ネツトの日本語・文字空間では、珍妙な文章が たれながされて ゆくのでありました。

ここふた月のあひだに でくはした 変換ミスの例を 以下にあげてみます。
(原文新仮名遣ひ)

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▶︎このため小規模な噴火が怒る可能性があり、飛散する大きな噴石や火山灰に警戒・注意が必要だという。↑〔起こる〕

▶︎ジブチ・中国領政府は軍事協定を結び、中国海軍がジブチ港を利用できるようになったことに米国政府は不満を抱いている。↑〔ジブチ・中国両政府〕

▶︎現時点で確認できる玄氏の動静は、4月27日と28日に行われた「朝鮮人民軍第5回訓練指導官大会の参加者のための牡丹峰楽団(モランボン楽団)」を観賞したことが、北朝鮮メディアで好評されたのが最後。
↑〔公表〕

▶︎ネット通信のほとんどは迷惑メールで占拠されていて、その発信源のほとんどがヨーロッパ出ある事実を踏まえると...。
↑〔である〕