あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

日本人のザンネンな言語環境。1. 英会話も母語干渉で総崩れ。

写実画をうまく画けないのには、幼児期のシンボル記憶が障害となっているのですが、本人はそれを意識していません。無意識の先入観として刷り込まれているので、目の前にある形も色も、あるがままに画くことができません。民族にかかわらず、万人がそうです。
これは、外国語での会話の能力を身につけるときにも生じます。
ただ、日本人の場合、世界で唯一の特殊事情が災いして、さらに悲惨な状況をもたらしています。学校教育を受けたあとに、英会話の教室に通ったり、語学留学しても、日本人の大半は「聞けないしゃべれない」が当たり前です。
英会話能を身につけたいときに、母語干渉でうまくいかないのは、他の民族国民も同じですが、日本人は他民族に比べてハンパでない障害をイロイロ持ち合わせています。大きく分けて、二つあります。
⒈漢字カナ混じりの日本語表記にまつわる言語感覚。日本語の特性。
⒉日本独特の社会組織とガラパゴス文化。
この二つの障害要因の中身は、複雑にからみあった条件事情によって、二進も三進も行かない状況をつくりだしています。世界中で唯一、高学歴にもかかわらず英語のヘタな国民として定評のある日本人、上記二点の障害について、これから(次ブログから)お話ししてまいります。