あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

日本人のザンネンな言語環境:連載 12. 百万語快読

フォニックスの練習を手短かに(三月以内で)あげましたら、
「百万語快読」にとりかかります。英文和訳のクセをデリートする練習です。
●辞書はひかない。
●戻り読みはしない。
●つまらなければ辞める。
が三原則です。
英和辞典はゴハットですので、もし、単語の意味を調べたかったら、英英辞典を使用します。

イメージ 1

◎これを1年以内で終了するのが、一つのメドです。一年以上日にちをかけていては、英語感覚が左脳の英語領域に根付いてくれません。
文法派の英文和訳がクセになっているザンネンな人の脳内言語領域では、
日本語とカタカナ英語らしき音と文字の知識が混在していて、いつも英訳和訳をチンタラソワソワしているのです。ナチュラル・スピードの会話にはついて行けません。
◎百万語快読に並行して、シャドウイングもこなしているワケですが、
さらに、
○決まり文句100をリストアップして、暗唱します。
誰もが使うと想定して「英会話の例文」を列挙した本が今までヤマほど出版されていますが、
職業・年令・性別・性格・趣味などが違っていれば、会話の中身や言い回しが違うはずです。
万人共通の決まり文句なんてのは、日々のアイサツや儀礼上のやり取りにしかないでしょう。
Good day!
G' morning!
What'd ya?
Glad to meet you.
にしても、発音や省略の程度は年令や職業階級・性別などによってかなり違ってきます。

イメージ 2

○自分がしゃべる可能性の高い言い回しをリストアップし、その英語文を何度も音読し、クチ慣らししておきます。
○省みれば、中学の最初の頃に教わった英語の例文は、誰も使わない奇妙なシロモノでした。
This is a pen.
I am a boy.
You can see the boy on the hill.
ペンを目の前にして、「ペン」だと言わなければならない状況というのは、かなり想像しにくいですな。
自分のコトをBoyだと紹介する機会は、少年時代に、一度も巡って来ないでしょう。
丘の上の少年を指さしながら何か言うとして、上のような分かり切ったコトはチョット相手を小馬鹿にしたような言い草。無礼ではないですが、あまり賢くないように思われてもしかたございません。 ひるがえって、コミニケーションに英文法は必要ないのですから、
日本の英会話ブームにツッコミを入れ、座興のネタとして話題にしてもいい例文ではありますが。
○教科書では、文法的に正しい例文を提示して、その構造・語順を説明したいのです。発話の状況や、個別具体的な背景を考慮にいれるコトなど不可能ですから、実際的場面をあげても、馴染めない学生がいるかもしれません。
○しかし、もチット実際的で小マシな例文を思いつかないのでしょうかね。

◎もん切り形の会話文を、いくら練習しても、一生使わなければ、時間のムダになります。
他でもない、自分専用の「決まり文句」短文・100をリストアップして下さい。そして日々練習するのです。