あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

日本人のザンネンな言語環境:連載 19 思い出

E19「生活ソク練習」だっ!ちゅーの、その2

○I've got this CD last week. It's a scond-hand CD got thru the internet shop.
I've been delightful!

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なにしろ、その曲を中波ラジオで聞いてから、40年近くもたっているんですから……。

○東京で大学に通っていたある深夜、下宿の机を前に小型ラジオから、音楽ドキュメンタリーとでもいうべき、非常に印象深い番組が耳に入ってきたのです。
ジャーナリスト鈴木明が書いた
リリー・マルレーンを聴いたことがありますか』(文藝春秋、1975年)の本から、出版物では伝えられない音の実際を、ラジオを通じて知らせる試みだったのです。
○「リリー・マルレーン」は、戦時中、ヨーロッパ戦線でマレーネ・ディートリッヒによって広められ、もっともよく知られた歌なのですが。
連合国側から戦地に流す報道と慰安をかねた放送で、彼女は故国ドイツを離れても、前線の双方にいる駐屯兵に慰めの歌を伝えたのです。
○この番組の途中、英国側からラジオにのった、その後永く英国で愛唱されることになる
"The White Cliffs of Dover"という歌が流れてきました。
Vera Lynnという、当時20代の歌手が、イギリスへ帰国する日を待ちわびる兵士の気持ちを歌ったものでしたが、
わかりやすい歌詞とメロディ、哀愁とまではゆかぬものの、もの哀しげな旋律が、ワタシのココロに強く残りました。
(Vera was born in 1917.)
○そのレコードを手に入れたいと思ったのですが、どこのレコード屋にも置いてません。当時は、CDなどはありません。中古のLP.SP.で、彼女のレコードに出くわすまで待ってやろうと、心得ましたが、いつかな巡り会うこともなく、三分の一世紀を過ぎてしまいました。
○今は、ネット・ショップがコタツの前で当たり前ですから、
検索すれば、正価でなくとも購入することができるのです。
先週、NHKの歌番組を聴いていたところ、Veraの歌が流れてきました。
○にわかにムカシの記憶がよみがえり、ネット・ショップを検索してみました。そして、このCDを手に入れたのです。