あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

日本人のザンネンな言語環境:連載 20 コトバと認知能の腐れ縁。

認知能全般について!
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○人は幼児期に母語体系を完成させます。そして、思春期に至る前後に、認知領域の広さがほぼ決定づけられます。モチロン、ここにも個人差がありますが、強烈で革命的な経験をしないヒトは、おおむね世間一般の認知能レベルのまま、後半生を過ごします。

◆空間認知能においては、
●モノを平面描写するときに、対象物をコトバで認知し、無意識にシンボル記号に置き換え、その図像記号を画く神経作用にとどまるレベルの脳。左脳優位の脳。と、
●コトバの干渉が無意識に惹起する作用を自ら矯正し、空間を一点から観た図像として、平面に置き換え観察作画することができる脳。右脳優位の脳。
のいずれか一方に傾きます。

◆世界観にあっては、
●就学前に刷り込まれた、精神世界の種々のシンボル(先祖霊・精霊・除霊・天国・地獄・来世・あの世・創造主・天使・妖精・奇跡・悪魔・幽霊・祟り・生まれ替わり・最後の審判など)を、コトバだけでなく実在するものとして信じ、
思春期を過ぎても、その大半あるいは一部を信じ続ける脳。多くの人々の左脳優位の認知能。と、
●(サンタクロースが、扮装したパパだったことを知ったのがきっかけになるかもしれない) コトバだけの概念で、本当は存在しないモノ(を示すコトバ)があることを悟る脳。
のいずれかに片寄ります。

◆外国語の修得においては、
母語体系に凝り固まり、語彙が思春期までのレベルで停滞する脳。方言・訛りから脱却するのに困難さを感じる(特に漢字カナ混じり文を常用する日本人は、外国語を翻訳するクセから抜けきれない) 脳。
と、
●思春期の前後に、自分の好みの方面に興味を持ち出し、関連のコトバ用語が増える。外国語を、会話面で修得しやすい傾向にある脳。
のいずれかに片寄ります。

○このブログを読み続けていただいている方には、英語の方面での練習法をお示ししてますが、外国語を修得する脳機能も、以上のような条件からまぬがれることができませんから、正しい練習法と集中力が必要になるのです。