あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

E74/EIKAIWA ; Japanese poor environment on languages learning;serial comment.


○ From the site of " I am the 99%"
I am 23 years old
I am a female (not that it should make a difference, but apparently in our society it does…)
From the day I moved out of my parent’s house, I’ve supported myself 100%, not because they don’t love me but because they can’t support my dreams financially.
For over two years I schlepped 2-for-1’s and shots to pay for my rent, a used car, and tuition at a community college.
Now I’m attending the University of MN and I depleted all of my savings just so I wouldn’t have to take out a loan this semester. I’m trying to get by debt free and it seems near impossible.
I’m majoring in journalism, a profession I consider a civic duty. I know my salary will never break 5 figures and I’m OK with that because I’ve learned to live within my means.
I am the 99%.
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○ヒトは、生まれてから最初の臨界期を脱する頃(10才前後)までに、
ほぼ完璧に母語を修得します。
この間、左脳に刷り込まれた発音・構文(文法)は、条件反射として無意識化された感覚反応のパターンになっています。
(絵画表現においては、形象の象徴記号が、コトバと連動した図像認識として記憶されます。)

○この無意識化された言語能(左脳の母語領域)が外国語を習得する際の障害となるのです。
○言語は、基本的に音声による伝達表現体系ですが、一民族の言語の中でも個人のレベルにあっては、当該言語を修得した際の方言・訛り(発音)・言い回しを個別にすりこまれています。
   それゆえ、コトバは個人個人において、その語彙・発音のクセ・構文能力・言い回しなどの面で、微妙かつ膨大な差異があるのです。つまり、同一言語を話していながら、ハナシが通じないコトもしばしば発生するのです。
一方、
外国語の修得に際して、今までの日本では最初に中学校で、その基礎的な障害に導かれます。
音声の感得から入るのではなく、
テキスト(文字)の読解から始めているのです。
外国語修得の障壁となる「母語の干渉」をそっくり取り入れる学習法で、授業が行われてきたのです。
○コミニケーションの道具としてではなく、知識として教えられ、その上、英文和訳和文英訳で利用する「英文法」すら日本語で説明されるありさま。「英語で考える」ことを初めから放棄するように教えられるのでした。
   記号文字で記された暗号文の解読法を学んでいるのと同じです。その解読コード集として英和辞典があるのですが、一つの英単語に一つの日本語訳語を当てはめると、文意が通らない訳文ができあがり、学習者はワケがわからなくなります。
この刷り込みによって、大多数の日本人は、英語が嫌いになってしまいます。
大学受験の必須科目であるがため、仕方なく勉強しただけであり、できることなら、パスしたい科目でした。
   英和辞典の悲惨な状況については、酒井邦秀著『どうして英語が使えない?』(ちくま学芸文庫)を参照してください。

 挙句に、「日本人に英語はいらない」であります。
ま、現状をそのまま言い表しているだけで、「いらなくしている」問題の本質に触れているわけではありません。
ホントウは、
「日本人に英語はいらない」ではなくて、
「日本語だけの言語脳には英語は入れない」
と正しく言うべきなのでしょう。

○前のブログでイロイロな教材・練習講座を列挙しましたが、
英会話能を修得したい方は、英会話の練習をしなければなりません。
まちがっても、翻訳や通訳の技術を目指しては、なりません。
せっかくの努力がムダになります。
翻訳・通訳は二つの言語の橋渡しをする技術ですから、実際の現場では、とてつもない集中力が必要になります。
国際会議での同時通訳などは、10分続けるだけでアタマが空白になり、交代して休憩しなければ続けられません。それほど、翻訳・通訳と言う作業は脳を酷使するものです。

○今日、ニュース新聞サイトを覗いていたら、以下の記事がありました。
◆◇◆◇◆
   日立製作所会長で経団連の教育問題委員長を務める川村隆氏が、日本人の英語力に苦言を呈した。自分なりに英語を駆使して意見を伝えようとする姿勢が欠けているというわけだ。
   根本には、討論や対話の訓練不足があると指摘する。机の上の勉強だけでなく、対人コミュニケーションの場数を踏まなければスキルは磨かれない。
   川村氏は2013年12月17日付の日本経済新聞朝刊で、就活生に求める資質を語った。小学生から大学生までに何を身につけてほしいかとの問いに、討論や対話の実力を挙げた。学校でのこうした訓練が足りておらず、意見をぶつけ合って世の中にいろいろな見解があると知ってほしいというのだ。
   もうひとつの指摘は英語力だ。「日本人の英語アレルギーはひどいと思う」と厳しい。外国の会議で、下手でも英語を使って意見を述べようとする日本人は「10人に1人くらい」。中国人なら全員が何とか話そうとすると対比した。沈黙していると周りからは「話す内容を何も持っていないのではないか」と疑われる恐れがあると憂慮する。語学力向上だけでなく、きちんと相手と討論できる力が必要というのだ。
   海外経験の豊富なプロの女性通訳に取材すると、「海外では多くの場合、無言は無関心や無能を意味するのは確かです」と川村氏の発言を裏付ける。幼少期から自分なりの意見を表明するように教えられ、他人が自分と違う意見を持っていてもむしろ当たり前だと受け入れるそうだ。当然、議論にも慣れていく。
   日本人の場合は普段の業務で英語を使っていない限り、外国人と英語でビジネストークを交わすことに慣れていない。言葉自体が分からないうえ、討論の訓練を受けていないとすればひたすら貝のように黙るしかない。すると周囲からは「ダメな人」の烙印を押される。いいことなしだ。
   「会社ウォッチ」では11月16日、「ビジネス英語は「不完全」で構わない 単語の羅列でもいい、とにかくしゃべれ」という記事を配信した。最初はカタカナ英語でもいいから、ひるまずにコミュニケーションを図る努力をする大切さを説いたものだ。それでも一歩を踏み出すには度胸が必要だろう。先のプロ通訳は「初めは1回の発言でも、徐々に回数を増やしてみては」とアドバイスする。長々としゃべろうとせず、結論を含めて端的に発言した方がかえって好ましいそうだ。
(以下略)