あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

正念場アベノミクス2016❗

大日本帝国空軍省校閲局校正

デラシネ保守派が砂上の楼閣であるコメデイー

過日(12月16日)最高裁がくだした
「夫婦同姓の民法規定は合憲である」との判決は、
少子化促進」をおしすすめてをる 安倍晋三自民党政権にとつては、
ちからづよいオヒカゼとならう。
保守派とよばれる一部の論客の意向を とりいれたといふことである。が、
しかし、
この保守派といふものが マユツバモノである。

保守派にせよ、進歩派にせよ、
自分(達)のよつてたつ価値観の歴史的根拠をあきらかにせず、
口角アワをとばして論じても、しかたあるまい。
しかるに、
今回の「夫婦同姓>夫婦別姓禁止」のよつてきたるところの
日本の民族的価値観は、歴史的にはいかがなものか?
伝統墨守の保守派が、さまざまな機会にうつたへてゐる
「夫婦同姓は日本の伝統」とのイヒグサは、
実はウソであると いはれてゐる。

◆夫婦同姓の民法規定は、明治の民法にはじめてとりいれられたもの。

池田信夫氏(同17日)によれば、
明治憲法太政官令(1869)」では、夫婦別姓とされてゐたとのこと。
のちに成立した民法(1898年)は、当時のフランス民法を手本に、
つくられた。のである。
ダイイチ、
大政奉還(1867)以前の江戸末期まで、
武士階級以外の 人口9割をしめる町民百姓は
苗字(帯刀)がゆるされてをらなんだ。
一般庶民に姓をなのるやうにさせたのは、
明治時代になつてからだ。
なので、
夫婦同姓の制度上の慣習は、せいぜい110年がそこら
なのであつたとさ。
保守派のいふ、日本民族の価値観の一部をなす
夫婦同姓の伝統なんぞ
「伝統」とよべるようなシロモノではない。
結構あたらしいのでした。

進歩派とみなされてゐる
今回の訴訟にくわはつたヒトビトが
「時代おくれの結論(判決)だ」とする論評意見も、
それゆゑ マツガヒであるにだ。
「時代おくれ」なのでは なうて、
「外国かぶれのオツチヨコチヨイの民法規定だ」と
揶揄すべきだつたのです。
さすれば、保守派の論客の一部をも糾合させることができたでせうに。
マコト残念でござつた。

◇◇◇しかし、
これよりも、もつと深刻なモンダイが うまれてをる。
「日本語がほろびてゐる」その現状をつたへる記事が
昨日2015/12/19アツプ。

〔原文・新カナ遣ひのママ〕
◆2015年 キラキラネーム ランキング より

スマートフォン向けアプリ「赤ちゃん名づけ」を提供するリクルーティングスタジオは、「2015年キラキラネームランキング」を発表した。1位は「皇帝」(しいざあ、など)で、2位は「星凛(あかり、など)」、3位は「愛翔(らぶは、など)」だった。

◇年間のアクセス数が多かったキラキラネームをランキング化。
ランキング入りした名前を見ていると、読むことが難しそうな当て字が多い。例えば、20位の「一心(ぴゅあ)」、27位の「心人(はーと)」、29位の「大海(おーしゃん)」などだ。
ツイッターでは、ランキング結果に対して、「名前って、、誰からも呼びやすく、両親が名前の由来を子供に説明できることが大切」「同じ漢字でも全然読みかた違うんですね」など、名前の読み方に対する疑問の声が出ていた。

1位の「皇帝」については、「しいざあ」のほかに、「こうた」「さうざ」「すめかみ」「 ふらんつ」など多様な読み方があるようだが、命名の際には、読みがなは何をつけてもいいのだろうか。また、難読ネームについては否定的な意見もあるが、そういった意見を踏まえて法律で規制することは可能なのだろうか。田中真由美弁護士に聞いた。
〔以下略〕