あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

E126/日本語やめて English(英会話) / A Little Language Goes a Long Way


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地球上の人類のなかで、
日本人だけが、英語英会話で 苦労をするワケ。

ほとんどの日本人が、以下のやうな障害をもつてゐる。

○日本語の「漢字かな混じり」表記が
    日本人の言語感覚を狂わせてゐて、
    自然言語の文字表記である 表音文字文献を
    「漢字かな混じり」の日本語に訳し  文字表記した上で
読解しやうとする。
    英会話においても、
きいた文を、アタマのなかで「漢字かな混じり」の日本語に訳して
理解しやうとする。

○はなすときも、
    まず、日本語で  いひたい文章をおもひ うかべて、
その文章の
単語ひとつひとつに 該当する英単語を あてはめ、文法にしたがつて
訳した文章をはなすのが  ただしいハナシカタだとおもつてゐる。(発音は ともかく)
あてはまる単語が おもひうかばなければ、
いひよどんで、たちまち ハナシがとどこほる。
かやうにして、
受験英語で、満点をとれた優等生でも、会話の練習をしてゐなければ、
はなせないのは当然である。
ところが、
口頭の会話のサイチユウに 翻訳でガンバツテゐる当人には、しやべれない理由が わからない。

○それで、
    まちがつた訳文ではなす(正解できない)のは はずべきことだとおもひ、
くちごもつてしまふ。
まちがふことを はずかしいとおもふ shyness の深因が、
bookish 受験英語で、減点をくらふ恐怖心にある。

◇コトバの「意味」を、
表語文字である漢字で かかなければ わからないと信じてゐる。
漢字は「表意文字」だときかされてゐるので
コトバにおける「意味」感得の感覚機序を  とりちがへてゐる。
ことばにおける「意味」の脳内感覚作用を  しらずに、
「漢字かな混じり」の日本語表記文が、
単語や文の「意味」をしめすモノだと  誤解してゐる。

言語学の一般的知識をもたずに  文筆業にたずさわるものは
日本語表記でつかつてゐる 漢字を、「表意文字」ととらへ、
仮名文字を「表音文字」だと よびならはしてゐる。
ただしくは、
漢字は「表語文字」、
仮名文字は「音節文字」であり、
それぞれの機能は  表音文字のそれ とは おほきくちがふ。

?鈴江章郎の日本語ブログ『まほら。LIBERTY』参照。