あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

日本人のザンネンな言語環境:連載 8. ガラパゴス日本のえいご教育。

◎グレゴリ・ストリカーズ先生が、
「なぜ『英語』が聴き取れない、話せない」で言及していた、日本の英語教育界の問題点は、今もなお改善されていません。ヒヤリングと発音を指導する実際的システムが整備できないのです。
それは、文部行政の中ではどうしようもない難事だったからでした。その原因は、以下のように言えます。
○まず、日本国内全体の中学校で
音声指導をする教員がほとんどいない。圧倒的に少ない。
○指導教官を英米から雇い入れるには、日本の学校(生徒数)が多すぎて、供出側が対応できないこと。
○例え可能であったとしても、今度は人件費の面から、受け入れ側に無理があること。

◎などなど、現実問題として、日本は中途半端に人口が多い国のため、外国語教育の政策を自由に素早く改めることができないのです。
○世界を言語によって人口分けした時、日本は世界第九位のケッコウな大国なんですな。(ただ、アラビア語スペイン語などと違って、日本語だけが、一国だけで話されている閉鎖的でザンネンな言語だという現実です。)
◎地球上には、少数民族や限られた地域で話されているコトバを含めて、3000とも6000とも数えられる言語が存在すると言われてます。中には、そのコトバを話す人が、高齢の老人一人となり絶滅の運命にある部族語もあります。
そんな世界で、日本語は一億二千万人に話されている大言語だと言われるのも、納得できます。
○マンダリン(中国)語人口がモチロン世界一、英語が二位。統計のとりかたによって順位に異動がありますが、上位10言語に変動はありません。(スペイン語ヒンディー語アラビア語と続きます)
第二次世界大戦のあとも現在も、日本の英語教育には大した変化はありません。
現状を見れば、このとおり。いろんなブームを経て、ここ十年ほどは
TOEICに振り回される日本人が、経済界やマスコミで注目されました。でも、状況は東京オリンピックのあとの頃と似たり寄ったりです。
TOEICの成績が日本の大手企業で人事考課の指標の一つに採用された頃から、第三次英語ブームとも言われて来ましたが、日本人の英語を取り巻く状況は、以前のままです。
相変わらず「聞けない、話せない」レベルとラベルが続いているのです。

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TOEICを人事考課に取り入れている企業が、マスコミで注目されていますが、週刊東洋経済では、TOEICで高得点をとってもヒヤリングやライティングで満足な結果が出せないという現実を特集。

◎結局、ストリカーズ先生の提案するような
「学校でのヒヤリングと発音の訓練指導」は現実問題としてあきらめるしかなく、個人が自分のできる範囲と工夫で練習生活を行うほかにスベがないということでした。独習です。

*日常英会話のトレーニング・メニュー
◎英会話能を身につけた人たちは、最低限 以下のようなメニューを日々こなしたものです。
前にも言いました「語学留学」に相当する生活を自分で作り出しました。
そして、今なお、英語による日常生活を自然に続けています。

○以下のメニューを見て
「とてもじゃないが消化する自信はない」などとグチる方は、どうか今のままの、和文英訳のベンキョーを続けて下さい。
あと四、五十年もすれば、挨拶と買い物ぐらいは難なくできるようになるでしょう。ザンネンですが、保証します。

◎数年間、効果のない勉強を続けて来たけれど、結局ダメだった。アタマを切り替えて、一から出直そう!と思ったアナタは、
数ヶ月後、目に見えた変化進歩に氣づきます。
そうなれば、もうシメタもの。うれしくなって、日々の英語生活が楽しくなります。
それでは、まいりましょう!!

○日常英会話、生活メニュー
●音声教材で、シャドウイングとディクテイション。発音練習。
フォニックスの練習を2ヶ月で揚げる。
●百万語快読を1年で終了。英文和訳のクセをデリート。
●自分用の「決まり文句」短文・100をリストアップし、日々練習。ネイティブの口グセ英語をマネる。
●新聞、雑誌、日記、メモを英語にする。携帯電話、スマホの文字設定を英語に。英英辞典のみを使用。
●音楽CD、DVDの映画で、英語の耳ならし。
●落書きWord Map、ネットサーフィンで、ボキャビル。
iPhoneのディクテーション機能を使って、発音練習。