あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

日本人のザンネンな言語環境:連載 17.毎日、母国語ナラシ。

☆ 世界語としての英語

○世界の非常識をブチかまし続ける日本語ザンネン族のミナサマは、また、日常の生活で英語を使う機会がメッタにありません。
シアワセなコトに、近所ヅキアイもシゴトも、みなさんソコソコの日本語で済ますコトができるのです。英語はまったくいりません。
ホントに、まったくいりません。

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○この新聞記事で、紙に書かれたアピール文は、英語です。カメラマンに見せている黒人の彼はガーナ人の避難民なのです。
ワタクシども日本人は、国を追われ明日の居場所も分からぬ境遇に陥ったコトがこの半世紀ありません。
○政変や地域紛争で国外に逃げる仕儀となった彼は、欧米の新聞記者カメラマンに、自分たちの境遇を訴えかけているのです。
国連をはじめ国の内外に訴えたいコトがあったとき、
(その実効性はともかく)英語がもっとも訴求力があるので、彼は、手書きの紙を示しました。
◎たまたま、ガーナの公用語が英語であったので、彼は当たり前のごとく英語でアピール文を書いたのです。
ただ彼は、果たして大学を出ているでしょうか?そこが問題なのです。
○中高大と10年間、英語を学んできた日本人のオトーサンは、これ位のアピール文をトッサに英語で書けるでしょうか? はなはだおぼつかない心地が致します。
○外国語を使わなくてよい、シアワセな状況にある日本は、かようの必要性を感ずるコトもなく、日々生きてゆけるのです。まっことシアワセな国であります。

○とは言え、前回申しあげた、
平均的日本人のカタカナ英語ボキャブラリーは、スゴイのですから、
◎前回ブログで紹介した國弘正雄センセの本を読んでみて下さい。
○王道のメソッド、
中学英語のテキストを「只管朗読」するコトで、英会話能がバッチリ獲得され、
プラス、
カタカナ英語の洗い出しで、高卒なみのボキャブラリーも万全!
○と、ならねばならないトコロ、ですが、
この、ラクラク・メソッドがザンネン族のカタには一向に受け入れられません。
なぜなら、
○英語力や英会話能が、当面必要ないからです。
コトバの通じない他国の空の下をアテもなくさまよう不運に見舞われるコトもないからです。
○必要もないのに「英語がしゃべれるようになりたい」と思ったトコロで、しゃべれるようになる練習はなさいません。ひたすら、会話教室に通うか、音声教材を週に一二時間聞くだけです。
ペーパーバック本を読むでなし、英字新聞を毎日読むワケでもありません。お座なりな、わずかな勉強で「やったつもり」になるのです。おシアワセなコトです。
○そして、それで充分なんです。ちっとも困りませんので……。
今日も、こうして日が暮れてゆきました。