あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

E31/ Think in ENGLISH! 英語で考える。

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◎「英会話の正体」なる英文和訳派の英語勉強本があります。
中高大と学校英語をやってきて、ついに一言もしゃべれず終いで、社会人となった人たちに対して、
それまでの練習法の間違い、教材選択の間違いを、ご自分の経験と実績をふまえて、種々正攻法の勉強法を力説なさってます。
○イラナイ族ザンネン派に対して、文法無用ナラシ派の練習法とは真ギャクの理論を展開なさっていらっしゃいます。
○中高大と10年以上英語を学んだ、その学習法を取り巻く問題点を改めるのではなく、
これを徹底させ、「英文法・暗記・和文英訳の三本柱をちゃんとやれば、しゃべれるようになる」と絶叫している本であります。
全40章に散見される重要かつ抱腹絶倒のカンチガイを、これからひとつひとつ取り上げてまいります。長い旅になりそうですが、、、
○その前に、
Richard Dawkins の
"God Delusion"から
'Isn't it enough to see that a garden is beautiful without having to believe that there are fairies at the bottom of it too?'

○イラナイ族の方は、ガンコですね。
・学校英語でなじんだ座学式の学習スタイルが英語学習の正しいやり方だと信じています。「勉強」にしています。当然、カタカナ発音をやめません。
そして、英文の意味は日本語に訳せば理解できる、と信じて疑いません。
まるで「日本語だけが意味をもっていて、それ以外の言語には意味はそなわっていない」とでもいう風な思い込みです。
○意味とは何か?を考えたこともありません。
就学期に植え付けられた学習性無力感にもとづくマイナス・イメージの「口グセ」をいつも発しています。
曰く、
むつかしい。わからない。おぼえられない。わかくない。すぐわすれる。ジカンがない。シュウチュウリョクがおちている。コンキがない。ナドナド……。
出来ない理由をテンコモリあげつらえば、上達するとでもお思いか?
とにかく、とりかからない弁解の理由をしっかり用意して、いつも日本語のナラシ練習に余念がありません。

○「英語で考える」というイメージが感得できないのです。
ですから、英英辞典を使いません。英字新聞も購読しませんし、百万語快読も続きません。

◎以上のような問題点を掘り起こすことなく、従来の勉強法を更に徹底させるため、理論説明をネジこみ、様々な例文を大量例示しているのが
『英会話の正体』であります。後半には、練習法のメニューに、見るべき点もありますが、言語習得の前提論に、さまざまなトリチガエがあります。
それらの詳細検討に入る前に、
『英語を実用的に使う本』の森喬伸センセのマトメを再々確認します。
●英文法を無視することから始めろ。
●英語で考える。
●英英辞典を活用する。
●音読と黙読の効用。
●留学は英会話マスターの切札にならない。