あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

E35/日本人のザンネンな言語環境:連載

以前、たしか、29回で書いていたと思いますが、
日常生活 即 訓練だ、ということでした。
☆英会話のみならず、いわゆるナラシ練習
「日常生活の中で日々くりかえししている言動が、そのまま(その作業能力の)維持練習になっているコト」は、
英語の生活環境として、アナタがどんな状態を目指しているかの目標を示しているワケです。
つまり、英字新聞を読んでいれば、その生活状態が能力目標のメンテナンスになるワケです。 逆に、日本語新聞を購読しているのは、その日本語環境に馴染もうとしていることになります。
決して「長い英文が読めるようになるまで、英字新聞を購読しない」のが、ベンキョー家の真っ当な態度ではありません。
マイドもうしておりますように、
「泳げるようになるには、まず水に入らなければならない」のです。
「泳げるようになってから、プールに飛び込みます」
では、いつまでたっても泳げるようにはなりません。

○日本人の9割りに英語はいらない、というのは掛け値なしの真実ですが、
ザンネン派の方々が、いろいろな教材に手を出し、英会話教室に通っていらっしゃりながら、一向に上達しない。
その、自分のベンキョーしている時間が無為にすぎていく現実に、大した疑問も不安も感じません。
○当たり前です。英語が、ただ今その場で必要ないからです、しゃべれなくても困らないからです。

◎必要のないヒトには、
身につかない程度のベンキョーしか、やる氣がおきないのでした。
そして、
英語を使う時間より日本語を使う時間の方が多いので、
毎日、日本語のメンテナンスはキチンと続けても、英語を使う時間は圧倒的に少ないので、決して英会話能を身につけません。日本語のナラシ練習が日課なのですから……。

さて、
『英会話の正体』第5章は、
「練習・練習試合・公式戦」で、一人でするスピーキングの練習の大切さを力説なさっていらっしゃいます。
これには、反対するコトもありませんが、
和文英訳の文章をひたすら口頭練習せよ、というのも、よほどの根気とモチベーションがなければ続きませんね。
第6章「口頭練習の励行」も同様、
掲示された例文が、和文英訳。
第7章「センテンスの長さ(ワード数)の重要性」
では、短い文章から、徐々に長い文章に取りかかり、
果てには(p.43)、一文20ワードの、センセお得意のキャッチフレーズが示されます。
・It's baloney that merely listening to spoken English will eventually get you to be able to speak English well enough.
😥やれやれ、
であります。