あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

E83/ガラパゴス日本と和式英会話の喜劇

イメージ 1

英語(外国語)は独習に限る、
のお話。

いろんな教材、会話教室がありますが、
個人の目標レベルを考えたとき、ぶっちゃけ、
自分にとって必要なレベルの練習メニューや教材を
自分で作るしかないでしょうね。
英語圏に仕事で長期滞在する人が、
出発までに何ヶ月も余裕があるならともかく、
ひと月もないとなれば、もう
現地で on the job training するしかありません。
そんな場合はハラを括って現地入りするだけでしょう。

海外旅行で「買い物のときに、ちょっと喋れたらいいな~」
なんて思っているカタは、何も勉強する必要はありません。
便利な世の中、
最近の電子辞書には、ネイティブの発音が
再生できる「決まり文句」の旅行会話集なんてのがありますから。

そうではなくて、
「新聞、テレビニュースねたや、社会、文化についての、
ごく初歩的な話題についてのお話ができるようになりたい」とか、
「職場や居住地周辺の人々との社交・付き合いに困らない程度の会話力をつけたい」
などと、目標がソコソコ具体的であれば、
それなりの仕込み生活が要ります。

ここのブログで、さんざん申しておりますが、
英会話能をつけるのは、時間さえあれば、カンタンなのです。
何が、日本人の英語力をムナシクさせているのかといえば、
実際に語学留学してソコソコしゃべれるようになった若い衆でも、帰国した後
「そのカンタンに身につけた英語力を、日常の日本語中心の生活で、まともに維持できない」という点なのです。
十年近くも海外にいた帰国子女でさえ、日本語の生活に漬かっていると、
半年もすれば、ペラペラだった英語があやしくなってきます。
人間とはそうい風にできているのです。

カンタンというのは、
「語学留学と同様の生活を、自分の日常生活の中に組み込めばできる」
からです。いわゆる英語漬けの生活であります。
半年で、かなり聞き取れるようになり、一年もすれば、発音よろしく
一通りの発言ができるようになります。
二年もすれば、読み書きもかなり自在にできるようになります。

以前にもあげた練習メニューは
こうです。
フォニックスをひと月であげる。
○100万語快読を半年であげる。
300語レベルからはじめて3000語レベルまで。
○好きな映画のDVDを、英語字幕か字幕ナシで見る。
ディクテイションとシャドウイングの練習。
○練習初日から、邦字新聞をやめて、英字新聞の購読。
自分の趣味の雑誌を英語版から購読。
○英和辞典を捨てて、常に英英辞典を使用。
スマホ(携帯)・テレビも英語設定にする。
以上です。

帰国子女でさえ、日本語漬けの生活を送っている限り、
せっかく身につけた英語能も、あらかた失ってしまうのに、
普通の日本人が、日本語中心の生活を送りながら、
どうして英会話能を身につけられるのか? さらに、その英語能を
維持できるのか?
ちょっと考えてみれば分かりそうなものなのに、
大方の日本人は、気づかないフリをしています。
あたり前です。
その人たちには、英語が必要ないからでした。
だから、
「喋れたらいいな~」と言いながら、
英語漬けの生活には入りませんでした。

チャンチャン!