これからのお題。コトバ日本語にまつわる因縁話。
人間は自分を、母語によってだます。
◆日々の生活の中で、人はいかにして外界を認識し、自分の感情知見を表現伝達するか?
社会の中で、人が人とつながり、意思疎通する前提としての認知能と表現力について、英会話とデッサン画および宗教信仰の三つの側面を例に考えてみる。
これら三つのテーマは、筆者が絵画講座を担当してきた中から、痛切に感じた事柄によっている。
私は、油彩水彩の講座を20年以上担当し、10回に及ぶ海外スケッチ旅行を引率した。
現在SL新聞社で13教室を担当している。
まず何よりも、上記テーマに取り掛かるまえに、私たちが使っているコトバについて、最新の知見について触れながら、筆者の思うところをかいつまんで述べてみたい。
言語学一般
- 前提科学の所見
・大脳皮質の神経生理としての感覚意識及び言語意識。
・意味論。
・言語習得のメカニズム。条件反射説。
- 刷り込まれた枷としての母語、デッサン力・外国語能・宗教。
- 退化的変化。
個人的造語、地域的隠語。小集団内の隠語。Jargon.
「かしこいこといい。まちんど。ぐぜる。まらえ!」
- 否定語。ウソ。非在概念(神、霊魂、地獄、無)。綾(ことばの綾)。差別語(悪態語)。
「日本人と日本語」……間に合わせ文化の行動規範はどこから?
○日本の常識は世界の非常識……日本独自の生活感覚。
明治維新と廃仏毀釈、食物禁忌、価値観、英会話偏執狂の鎖国頭。
・衣食住。(マナー)
住宅様式(億ションも)ウサギ小屋と茶室、
アパート・マンション・プレハブ住宅の玄関ドアが外開き、
靴脱ぎ構造と布団寝室のバリア空間、スリッパ履き町役場学校、洋式トイレ、
DK(調理場食堂)の長屋式空間、
キモノ和服と膝折り正座、
麺-汁を音を立てて呑み喰いする(音立て食事と茶の湯作法)、
洋食時のパンかぶりつき-乞食喰い(皿-茶碗を手に持って食べる)、舌鼓。
・社会生活のエートス(揺れる伝統)
漢字カナ混じり表記日本語、梅棹忠雄
大相撲地方巡業と博徒ヤクザ、
和をもって尊しとなす、長幼の序、忠ならんと欲すれば孝ならず、
もの言えば唇寒し秋の風、
上見て暮らすな下見て暮らせ、長いモノには巻かれろ、
泣く子と地頭には勝てぬ、渡る世間は鬼ばかり、
無宗教と雑多信仰、食物禁忌、
米作農法と農協、
共同幻想論の幻想運動、
挨拶のない社会、視線を逸らせて話す、対人恐怖症。
過労死とサービス残業、過剰品質と過剰包装、
冠婚葬祭の金封、社葬とお別れの会。
チャペル結婚式、呑み会女子会、
町内会、学校企業の運動会、
年賀状-喪中欠礼状、
養子縁組と同性婚、
公務員汚職と犯罪警察、ヤクザと警察、
イジメ自殺と教育委員会、
和式英語教育とTOEIC、
日本の発明発見(科学)
日本文学の私小説、
「第二芸術論」を無視した俳句界と高浜虚子、
技芸道・家元制と極道の小天皇/親分、
和風将棋、将棋の相手駒の寝返り。
囲碁将棋のプロ組合、日本チェス連盟、
☆コトバと世界観、言語観
「何ごとがおわしますかは知らねども ありがたさにぞ涙こぼるる」
「もの言えば唇寒し秋の空」
「隣は何をする人ぞ」