あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

「朝三暮四解散」(内田樹)

イメージ 1

" What luck for rulers that men do not think " ( Adolf Hitler )

□「朝三暮四解散」(内田樹)
と呼ばれる今回の解散総選挙^o^

衆議院が解散となり、
アベノミクスの現状を有権者國民がだう判断するか、評価するチヤンスがやつてきました。
(無投票〈棄権〉を含めた現状支持派がどのくらいゐるか、見ものですね)

消費税10パーセントは実施時期が延期されるだけで、結局は実施されます。
まさに朝三暮四のトリック。
まるで一国のトツプが、有権者はサルのやうに判断力がないと考えてゐるかのやうです。
でも、それも、一面の真理としてうけとらねばなりませぬ。

■外見上の民主主義政治を糊塗するためにも、
普通選挙制度での本質論を明示しては、官僚統制による管理システムを隠蔽することができません。
「それをいつちやあおしめえよ」
といふレベルの重大事を、
ついクチをすべらせてしまつたゴジンがゐらつしやいました。

「(無党派層は)投票日には寝ていてくれればいい」
という大先輩(森喜朗元首相)の発言を、内田教授も思い出してをられます。
この元首相は、「サメの脳ミソ」と呼ばれ、歴代総理の中でもつとも脳がちいさく、
まわりの空気を読めない難病を楽しんでをられました。

なにが問題なのか?
形式民主主義国家の為政者は、
「選挙での棄権は、賛成投票と同値である」
といふことを 有権者に しられてはならないのです。
野党側にとつても事情は同じです。

野党としては、棄権率(無投票)がおおいと、
政権批判がしやすい、のです。
「政権に対する不満がおおく、政治に期待する者が少ない」
などと、さもしたり顔でのたまふ
共産党をふくむ野党政治家や
評論家、マスコミ論説委員がをりますが、

自由主義経済のなかで、
株式会社の株主総会では、
投票棄権(欠席・議長一任)の票数は、すべて賛成票として集計されるのでした。
形式民主主義を支える原理としての
「選挙での棄権は、賛成投票と同値である」ことが、
現実の選挙結果に底流する規範なのですから、
サメ脳元首相の発言は(超階級社会である USA 同様)
いつてはならないタブーだつたのです。