あなたのコトバが あなたをだます/日本語道場2020

「漢字假名まじり文」の日本語をkeywordに私たちの社会の深層をさぐります。

E86/英語難民互助組合世話人S.AquiOのブログ

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E82でのべたことをはしよつてクリカエシます。

きいた英語を日本語に訳してゐるかぎり、英語でうけこたへ(会話)することは不可能。なのですが、
英和辞典で日本語の意味をひきだして理解したツモリになつてゐるヒトは
この翻訳の弊害に氣づきません。
「では、なぜ英和辞典がこんなに沢山出版されてゐるんですか?」とクチバシとんがらせてつめよるカタがゐらつしやいますが、
そこのところで、またこけてしまつてゐるのにお氣づきない。
英語利用における、
これが、日本語人の根本的障害にもかかわらず、日本の社会全体が
あらためやうとはしない、原理主義的思考様式であります。
英語文献をスキミングしたり英会話をするのに、英文和訳といふ「翻訳」の技能を訓練してだうするのか?
毎度まうしあげてをりますやうに、中学高校と6年間、英語の読解のみを学習させられたあげくが「きけない。しやべれない。」のないないコンビ。
翻訳読解の学習法に根本問題があることに氣づかなければなりません。
にもかかはらず、英和辞典にしがみついてゐるヒトが大部分であります。
榊原英資氏の経験にまなび、早々に英和辞典を英々辞典に
とりかへませう。

会話の要領は、翻訳ぬきの当意即妙のうけこたへであります。アタマのなかで翻訳している時間などありません。
では、その当意即妙なるうけこたへは、どんな能力ハタラキで可能になるのか?

沢山の英語接触の経験がその能力を保障するのです。
沢山の音声ソースをきくこと。テレビ、ラジオ、DVDなど、われわれのミのまわりには膨大な音声素材があります。
でも「そんなものをきくヒマがない、いそがしくて時間がとれない」といふカタは、すきなやうになさつてください。別に英語がしやべれなくてもかまいませんでせう!
ボキヤブラリをふやしたければ、いろいろな文献を毎日よむしかありません。新聞、雑誌、小説など、これもまた、いろいろな出版物がいつぱいあふれてをります。
でも「そんなのはむつかしすぎて、なかなかよみきれない。英和辞典をひきながらよむには、時間がかかりすぎる」といつて、英字新聞の購読をいつまでたつてもおはじめにならない。
半年一年とつづけてゐれば、なれてきて、よめるやうになるのに、
「さうはなりたくない」といつた風情。
ま、おすきなやうになさつてください。

要するに、英会話能の習得に特段の知能才能はいらない。ただ、どれだけなれるかどうか、なのでした。
ならしてなれるには、かなりの時間がいります。毎日どれだけ、英語づけになれるか、そこのトコロが運命のわかれミチであつたわけでありました。